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有機農業ひとすじに
金子美登・金子友子 著
定価2,640円(本体2,400円+税)
2024年3月15日発行
A5判・360頁
ISBN 978-4-88340-367-7 C0061
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日本に有機農業という言葉が誕生したのは1971年とされ、この年、日本有機農業研究会が発足。23歳の金子美登さんは、もっとも若い世代として参加し、自らの霜里農場(埼玉県小川町)で有機農業を実践する。農法の先駆者、農学者、医師、消費者・市民活動家など多くの方々との交流を重ねながら、妻の友子さんとともに先駆者として有機農業の道筋を切り拓いてきた。
現在、「みどりの食料システム戦略」が打ち出されているものの、かけ声だけの有機農業では現場から遊離した絵空事になりかねない。それだけに金子さん夫妻が取り組んできた霜里農場の半世紀余りの足跡は日本の有機農業運動の展開と重なり、多くの示唆、教訓が秘められている。また、有機栽培では「カリスマ農家」といわれるほど技術的評価が高く、これまで起居をともにした160名余りの実習生を輩出していることも見逃せない実績である。
本書では、これまでの霜里農場の歩み・営みをエピソード、ハプニングを織り交ぜながら紹介し、有機農業の必然性、必要性、持続性への根拠を提示する。次代への道標となる一書。
【主なもくじ】
心穏やかな有機農家の営み 序に代えて
有機農場GRAFFITI(4色口絵)
プロローグ 有機農業への共存的な広がり(金子友子)
第1部 いのちを守る循環農場づくりへ(金子美登)
1章 いのちのネットワークを地域に消費者に
2章 有機農家の「暮らしと営農」覚え書き
3章 世界の有機農業と友人たち
4章 ゴルフ場反対運動の攻防と成果
5章 いのちを守る循環農場をめざして
第2部 有機農業の礎を築くために(金子友子)
1章 金子美登との出会いと有機研に参加して
2章 まずは足もとから有機農業の土台づくり
3章 各方面との交流を深め有機の自給区をめざす
第3部 金子さんと霜里農場に寄せて(岸康彦ほか)
エピローグ 有機な人々と出会う 支え合う(金子友子)
年表 下里地区と霜里農場(金子美登・友子)の主な歩み・取り組み
有機農業の継承へ あとがきに代えて
有機農業組織インフォメーション(本書内容関連)
人名さくいん(五十音順)
ほか
【著者プロフィール】
金子美登(かねこ よしのり)
有機農家。1948年生まれ。1971年から有機農業に取り組み、農場は有機農業の実践拠点として国内外に知られる。消費者と提携したり、地場産業と連携したりして有機農業の地域的展開をはかる。2022年没。著書多数。
金子友子(かねこ ともこ)
有機農家。アナウンサー、欧州有機農家めぐりを経て、美登と結婚。二人三脚で霜里農場を切り盛りし、有機の自給区づくりをめざす 。
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