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農的循環社会への道
篠原孝 著
定価2,420円(本体2,200円+税)
2023年11月6日発行
四六判・328頁
ISBN 978-4-88340-364-6 C0061
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世界中のエコロジストたちは「ものの移動をできるだけ少なくすべき」と主張している。移動すれば、その分、石油などのエネルギーを消費し、環境汚染を助長するからだ。食料の長期輸送・保存には、これに加えて燻蒸剤、ポストハーベスト農薬、保存剤といった問題がつきまとう。輸入したほうが安いと言って自国で食料を作らない日本の生き方はエコロジーの理念に反していることになる。
規模拡大、コスト削減など効率一辺倒ではなく、循環型・複合型の適地適作で、自然の力を最大限に引き出し、生かす農業のあり方を提唱する。
本書は資源収奪型、環境汚染型になっている産業構造に警笛を鳴らし、循環の論理による農業の道筋を提示した名著の新装・復刊。
【主なもくじ】
序 章 環境保全型農業と循環社会
第1章 「食料小国」の貿易依存と自給
第2章 環境保全型農業への潮流
第3章 農山漁村の原風景と可能性
第4章 ヨーロッパ農村の包容力
第5章 農的循環社会への道
あとがき
復刊に寄せて
ほか
【著者プロフィール】
1948年、長野県生まれ。京都大学法学部卒業。1973年、農林省入省。ワシントン大学海洋総合研究所留学。OECD日本政府代表部参事官(パリ)、水産庁企画課長、農林水産政策研究所長を務める。農学博士(京都大学)。2003年より衆議院議員。菅直人内閣で農林水産副大臣などを歴任。現在、議員連盟では食の安全と安心を創る議員連盟会長、有機農業議員連盟副会長、菜の花議員連盟幹事長、水産業・漁村振興議員連盟幹事長などを務める。著書に『農的小日本主義の勧め』(復刊、創森社)、『第一次産業の復活』(ダイヤモンド社)、『EUの農業交渉力』(農文協)、『原発廃止で世代責任を果たす』(創森社)、『TPPはいらない!』(日本評論社)など多数。 |
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