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亜硫酸を使わないすばらしいワイン造り
アルノ・イメレ 著
榎本登貴男 訳
定価4,180円(本体3,800円+税)
2022年12月23日発行
B5判・234頁
ISBN 978-4-88340-359-2 C0061
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ワイン醸造と亜硫酸は切っても切れない仲。醸造経験者なら誰しもこの刺激臭が鼻をつく化学物質を使いたくない、使用を減らしたいと思っている。それでも数千年にわたって使い続けてきたのは、亜硫酸の持つ酸化防止と微生物の殺菌力という効果を、何物にも置き換えることができなかったからである。しかし、近年の健康志向の高まりから、欧州では亜硫酸使用の是非についてしばしば話題に上がるようになっている。
本書では、亜硫酸添加の歴史や形態などを明らかにしながら、亜硫酸を使わない場合のワインのタイプ別醸造法を具体的に解説する。また、亜硫酸を添加しないだけで良いワイン造りができるのではなく、健全で良質の優れたワイン造りのための様々なアイデア、手立てについてもわかりやすく紹介。
フランスでブドウ栽培・ワイン醸造を実際に学び、種々の資格を取得した訳者によるていねいな注釈があり、醸造関係者はもとより、ソムリエ、ワイン愛好家などにとっても興味深いワイン造り啓蒙書になっている。
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【主なもくじ】
訳者まえがき 亜硫酸はワインの守護天使か悪魔か
謝辞
なぜ亜硫酸を使わずにワインをつくるのか
良いワインづくりへ 序に代えて
第1部 亜硫酸添加の歴史─ワインの安定を求めた6000年を超える旅
第2部 亜硫酸と消費者の健康 ─ワインと亜硫酸の毒物学
第3部 亜硫酸を使わない際の醸造補助剤 ─酵母なしにワインはつくれない
第4部 亜硫酸を使わない際の醸造技術 ─求めるワインのタイプ別醸造法
第5部 ワインの瓶詰と打栓の選択 ─亜硫酸を使わない長期熟成ワインは可能か
第6部 亜硫酸を使わない醸造における共通作業
亜硫酸を使わない醸造のパートナーズ
参考文献
訳者あとがき
ほか |
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【著者プロフィール】
アルノ・イメレ
ワイン醸造家の息子として生まれる。幼少の頃から家族経営の農園を手伝い、醸造士として働くとともに教育にも携わる。アルザスでもっとも重要なワイン研究所であるウノロジーイメレ社を創設。数多くの特許やワイン醸造の手法、醸造における革新的技術について、多くの著作がある。Rose-Croix国際大学のメンバー。現在は、亜硫酸を使わないワインの醸造やビオ(有機)ワインのコンサルタントなどとして活躍している。
【訳者プロフィール】
榎本 登貴男(えのもと ときお)
1953年、埼玉県生まれ。上智大学卒業後、ソニー株式会社に入社し、そのうち8年間をフランスで勤務。2012年に渡仏して、ブルゴーニュ地方のボーヌのCFPPA(職業訓練校)でブドウ栽培とワイン醸造を学ぶ。BTS V.O.(ワイン醸造とブドウ栽培の上級技術者資格)を取得。2014年からモンペリエ大学理学部でブドウ・ワインにかかわる化学を中心に学び、化学のライセンス3取得。2016年から同大学薬学部で学び、2018年にDNO(フランス国家認定醸造士)の資格を取得。また、ブルゴーニュ大学でブドウ樹の科学課程を履修。2019年に日本に帰国。長野県在住。フリーで日本各地のブドウ栽培者・ワイナリーのサポートをしている。訳書に『ブドウ樹の生理と剪定方法 病気を防ぐ樹体管理』(シカバック著、創森社) |
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